NEC のスリムサーバを、HTPC(動画PC) に使っていたが、HDD の容量が足りなくなってきたので、HDD4台搭載可能な新PCへ移行することにした。マザーボードには、SATAポートが4つしかないので、システム用のSSDを、USB3.0 につなぎ、そこからブートする。HDD交換ベイ4つは、丸々データ用として利用できる。
グラボは、プロジェクタにつなぐだけなので、中古の RADEON HD7470? を追加した。DELLかどこかのメーカーオプションの奴で安く沢山出回っている。手持ちの古いグラボでは、Win10 に正式対応していないし、KODI の新しいVERは起動すら出来なかった。
メディアセンタの KODI では、色々と操作デバイスを選べるが、それは立ち上がった後の話で、PC自体の電源をどうするかという問題がある。
僕は、rmx なるリモコンと KODI を連結するソフトを作って売ってたりもするが、これは、USB接続の赤外線リモコンセットを使い、リモコンのボタン一発でスリープから復帰する事を想定していた。普通のPCならば今でもこのシステムで良かったが、最近はサーバを使っているので、そもそも、スリープ運用が出来ない。電源オフ時に、USBに電源供給する設定がないので、USBデバイスから立ち上げようがない。
電源オフからリモコンなんかで、起動させたいというのは、HTPC に限らず、それなりの需要があるらしく、ちゃんと製品として売られている。
PCI Express スロットの電源を使うらしいが、空きスロットが無いと使えない。USBタイプも、そもそも電源供給されないので使えない。そういうわけで、自前で、LAN経由のWOL で立ち上げをするデバイスを別途作って使っていたのだけど、やはりマヌケ感が否めないので、前々から考えていた ATX電源の +5VSB を使うリモコンシステムを作ることにした。
+5VSB というのは、ATX電源の紫色の線、+5V standby の事。これは、PCがオフ時でも、供給されている。電源によって使える電流量は違うが、Arduino デバイスを動かすには問題ないはず。
幸いマザーボードに、+5VSB のピンがあったので、ここから引っ張る。電源ボタンは分岐ケーブルを作って接続した。USB 2.0 の信号はそのままで、5Vだけを入れ替えた USBポートを新設する。
USBケーブルとは別の、電源ボタンへのケーブル(青線)を使って、電源ボタンの操作が出来る仕組み。レシーバは、自作無線キーボードのものに、電源ボタン制御を足したもの。リモコンは、無線キーボードと同じ仕様に作り直した。2.4Ghzなので、赤外線のように、PCに、向ける必要も無い。
レシーバの Pro Micro もどきは、やたらコネクタが弱くて、もげなくても接触が悪くなって不安定になってしまう。買い替えるにしても、電子部品は、アホみたいに値上げしているので、使い道がなかった死に掛けの Da Vinci 32U を使うことにした。Mini Bコネクタの方が、丈夫ではある。
飛び出ているLEDは赤外線発信用で、プロジェクタの電源を入れられる。プロジェクタとは、シリアルで接続されているので、立ち上がってしまえばオン・オフ出来るので必須ではない。
上で紹介した市販の製品は、ただ電源だけ操作するだけなのに対し、こちらは、メディアセンタも操作出来る、というか、それが本機能。
※ 技適マーク無しの無線デバイスの実験は、日本国外で行いましょう。
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