
ALPSマニアとしては、やはり押さえておかないといけない80年代の楕円型のスイッチ。MSX にも同じスイッチが使われていたが、これは、ダイナブックより前、ラップトップPCのキーボード。鉄板無しで、軽くて弱そうだが、スイッチケースごとハンダ付けされているので、思いの外しっかりしている。キートップが、金属カバーを叩く乾いた音が心地よい。
状態が良ければ悪くないスイッチに思えるが、手に入れたものは、錆びが全体にあって、かなり怪しい。廃品業者のブツは、保管状態が悪かったり、そもそも水かぶったものだったりするので、個人の保管品か、コンピュータ専門の業者じゃないとダメだな。とりあえず、錆止め、脱脂、潤滑の3剤投入した。

ノートPC等のユニット化されたキーボードは、基板パターンをいじらずに、フラットケーブルからのマトリクス信号を、マイコンに結線して利用出来る。このキーボードの場合は、11x8 のマトリクス、つまり マイコン側に、19本分のピンが必要になる。いつもの Pro Micro じゃ足りないので、 ダ・ヴィンチ32U でテスト。
今回は、類似機種のマトリクスを公開している方がいたので、大いに助かった。一から調べようとするとかなり時間がかかる。細かなピッチのフラットケーブルを電線に付け替えるのが一番大変だった。
海外版の T-3100 の英語版キーボードの配列は、かなり僕の理想に近いが、この J-3100 は、余計な日本語キーが追加されていて残念なことになっている。下段の「漢字」、「カナ」は、他のキーに割り振ればいいが、問題なのは 「ENTER」。縦長で、さらに、左横に使いもしない「¥」がある。これが邪魔。「ENTER」と「¥」ボンドでくっつかないかな。
参考リンク
TMK Keyboard keyboard controller firmware for Atmel AVR USB family
How to build your very own keyboard firmware deskthority
謎のキーボードユニット neko Java Home Page